おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

英国のお正月

2021年の幕が開けました。世の中はCovid 19の影響で大荒れですが、なんとか元気に2021年を迎える事ができました。

イングランドは今日から再び全土においてロックダウン下に置かれることになりました。ブリストル村はクリスマス直後からロックダウンが強化されており、英国の暗い冬と共におかっぱをほぼ完全な引きこもりに仕立てあげました。引きこもりとは言え、室内で活動する趣味の多いおかっぱにとっては出歩く用事が全くない事以外は普段とさほど変わりないかも知れません。

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英国の元旦は、クリスマスが公式に終わる日と思います。クリスマスには家族が集まり、食事をしたりお酒を飲んだりします。家庭にもよると思いますが、相方の家族は例年は12月26日にも家族の集いがあり、31日にもまた集いがあります。

今年はその全てを中止にし、クリスマスイブに家族の家を回ってクリスマスプレゼントを置いて来ました。義母は呼び鈴を鳴らすとドアを開けてくれましたが、そこから動かないで!と言って数メートル後ずさりし、玄関先に用意されたクリスマスプレゼントを持っていくようにと指さしました。持って行ったプレゼントと交換で受け取り、叔母へ届けるようにと叔母宛のプレゼントも受け取りました。叔母の家に着いて電話をすると、叔母には塀越しにプレゼントを交換するように指示されました。

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ブリストル村はクリスマスはロックダウン下には置かれて居ませんでしたが、そんな調子では家族で集まっても義母と叔母はきっと心配ばかりで楽しくなかっただろうと思います。相方は大袈裟だと呆れていましたが、義母は特に癌の治療中ですから全く気にせずに普段通りに暮らしていられるよりは安心かと思います。

 

クリスマスは相方と2人でクリスマスディナーを作り、数日に渡ってそれを食べ続けました。静かではありましたがクリスマス気分は味わいました。

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元旦にはそれまでのクリスマス騒ぎが全て終わり、呆気なく通常の日々に戻ります。クリスマスめいた食べ物も一気に値下げされます。

英国のお正月、特別な何かと言えばクリスマスに売れ残ったものが安く売りに出されるくらいでしょうか…。クリスマスカードをこの時期に買って年末に備えると言う人にも会ったことがあります。ほぼ1年後のものを買っておくとは徹底した節約ぶりです。

 

今年のブリストル村のお正月は特別でした。クリスマス騒ぎは例年通りに終了し2日には雪が降りました。雪が大好きなおかっぱは雪が降っているのに気がついてすぐに公園に雪を見に行きました。

 

積もった雪を触ってみましたが、以前積もった時と同様に湿っぽく重い雪でした。秋田村の雪はもっと軽く時には握りしめてもパラパラと落ちるようなサラサラの雪が積もります。

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秋田村では雪が降りすぎると朝から晩までずっと雪かきをしているような日もあり、人々は疲労困憊状態でした。昨年は雪があまり降らなかったようですが、雪が降らないと今度は季節労働者が仕事を失い、どちらがいいとは一概には言えない心境です。今年は年始からもう雪は懲り懲りという程の大雪のようですが…。

 

ブリストル村はわずか10センチほどの雪でパニックに陥ります。職場にたどり着けない人々や雪を理由に仕事を休む人までいます。

 

そんな英国ブリストル村も大昔、ひと冬雪が降り続けたことがあるようです。皆雪に慣れ、ひと冬雪と共存し、対処方を学び乗り越えたのだそうです。

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Covid 19も規制や緩和を繰り返してその間に人々は学び、雪が解けるまで雪かきを繰り返し春を待つようなものなのかも知れません。

今は辛い時期ですが終わりは必ず来るはずです。秋田の大雪にも、Covid 19にも…。

 

2021年はもう少し明るい話題が増えて欲しいものです。長い冬の後の春はきっと眩しいほどの美しさでしょう。

 

へば、まんず。

(秋田弁: それでは、この辺で。)