おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

2020年のクリスマス

このところ、英国のニュースが世界中で放送されているらしく、友人知人から連絡を多く頂きました。英国のクリスマスとは家族で過ごす時間のようで、大抵の職場はクリスマスはお休みです。

逆にクリスマスは忙しいという職種は飲食店を含むサービス業かと思います。

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ブリストルのロックダウンが緩和されてわずか1週間の間に英国はヨーロッパ諸国からブロックされ、世界中の40カ国以上の国に入国の制限をかけられました。この1年、苦しまされてきたウイルスが変異してさらに感染のリスクが上がったとなれば当然でしょう。

 

ブリストルはロックダウンが緩和されてわずか1週間で再びロックダウンに突入することを言い渡されました。ロンドン周辺のロックダウンよりはやや緩い規制ですが、クリスマスを前にその地域を既に出た人々がたくさんいるかも知れませんし、その対策にどれほどの効果があるのかはまだ誰にも解りません。

クリスマスには毎年パート先でシークレットサンタという催しを行います。参加希望者がクジを引き、そのクジに書かれた参加者に自分の名前を隠してサンタになり、プレゼントを贈るのです。おかっぱの職場ではクリスマスが近くなると箱が用意され、その箱に誰もいない時にプレゼントを入れます。箱の中に自分の名前あてのプレゼントがクリスマスまでに用意されるのです。

今年はその催しも中止になりました。

 

英国はブレグジットも迫り、今年は歴史に残る年になったように思います。

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さすがにブリストルの人々もこの繰り返されるロックダウンと迫り来るブレグジットには参ったというところでしょう。今回のわずか1週間の間の再度ロックダウンのニュースには普段礼儀正しいパート先のマネージャーでさえもショックのあまり、なかなか強烈なコメントをしていました。

 

今度は英国の1度目のロックダウンとは違います。その頃は今年のクリスマスにはまた家族で集まれるのではないかとみんな前向きに考えていたのです。我が家は中止にしましたが、他の家庭ではルールに沿った人数に制限してクリスマスを祝ったりするようです。

それもブリストル以上に警戒レベルの高い地域は実現できません。

ブリストルではクリスマスの直後、26日のBoxing Day(国民の休日)に再びロックダウンに突入します。

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冬になると再び感染者が増えると言われていたシナリオ通りに事は進んでいるように見えますが、ほとんどの人が描いたシナリオよりは状況が悪いようです。

 

旅行もできない、家族に会えない、パブもレストランもない、無いことを挙げるとキリが無いほど普段のクリスマスと比べてないもの尽くしです。おかっぱ宅では、相方がメインシェフとなり、おかっぱが手下のシェフとして2人分のクリスマスディナーを作る予定です。いつもと違う手作りクリスマスにおかっぱはそこそこ満足しています。元気にクリスマスを迎えられて良かったな…と。

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家族全員でそれを祝えたら良かったのですが、それはしばらく延期です。

 

今回の件は色々と考えさせられることも多いと思います。テクノロジーの利用が増え、その速度が非常に速く、便利な世の中になったと思うのと同時に、人間が幸せに生きるためにテクノロジーが利用されているはずなのにそんなに幸せそうに感じられない人々の表情を目の前で見てきたからです。

パブがパブである理由は人々の心の拠り所のような、人間の感情や気持ちを大切にする場所だからなのかと思ったのでした。

 

それでもやっぱり便利ではあるので、何事もバランスなのですね…。

 

激動の2020年、それでもクリスマスはやって来ました。

多くの人々が無事にこれを乗り越えて皆であの時は大変だった!と笑い話にできる日が早く来ますように。

メリークリスマス!

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へば、まんず!

(秋田弁: それでは、この辺で!)