おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

ゾンビ映画へのお誘い

イングランドのロックダウンも既に3回目になり、ブリストル村の人々もそろそろ覚悟を決めたような雰囲気です。

おかっぱは2度目のロックダウンの初めには何だか気分が若干のロックダウン状態でした。英国の暗い冬、やはりそれなりに覚悟を持って挑んでいかないと暗い気持ちになるのでしょう。2度目のロックダウン継続後のブリストル村は美容室やスポーツジムなどの営業が許可されていたため、現在のロックダウンよりは規制の緩いロックダウンでした。

今度は英国で猛威を奮う変異種の影響で昨年の3月のロックダウンと同じ状況に逆戻りです。それにしてもその頃は天気も良く徐々に日照時間が長くなる時期だったため、現在ほどの閉塞感はありませんでした。

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今回の3度目のロックダウンは室内にいる時間が以前の10倍増しほどに感じます。おかっぱは英国がロックダウンに突入してから植物を買い込み、映画をだいぶ観ました。

 

Covid 19がこれ程多くの人々の生活を脅かし、これ程多くの人々の命を奪い、これ程世界が恐怖に陥るとは昨年の今頃は到底想像できませんでした。

 

この状況下でパニックにならずにどう心を落ち着かせて切抜けるか、その全ての例を見せてくれるのは映画だと思うのです。ゾンビ映画やパニック映画は特に心理描写や状況描写が非常にリアルに感じます。

 

日頃からそういった映画をよく見る人はこの状況下においても精神的に強いように思います。

 

人間はパニックになった時にどうなるのか…。人間とは弱い生き物ですから、過去に経験したことの無い非日常的な出来事には強い意志を持って挑んでいかないと不確かな情報に振り回されたり、もうどうにも改善される見込みがないと諦めてしまったり、自分だけが助かろうと他人を押しのけて進もうとしたり、逆に全員を助けようと自分が犠牲になったり…と様々な事故を自ら引き起こすもののようです。人間はひたすら生きようとする野生動物とは違うのだと思います。

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エンターテインメントとして映画を見たい場合には、恐怖映画はただの気分が良くない映画になってしまうのでしょうけれど、人間とは起こってもいないことを想像して恐怖に飲まれ、悪い方向に進んでしまう傾向があるので、こういった映画を観る事で思考がマイナスの方向に向くのを止められるように思います。物事を客観的、総合的、そして冷静に見つめる訓練のようなものと思います。

 

恐怖映画ばかり見ているとなかなか重いので時々は普通の美しい映画やコメディも挟んでいますが、ゾンビ映画に描かれる何もかもが最早無視できないほど世の中は変わってしまったように思います。

 

昔のゾンビと違って最近のゾンビは走ったり機敏な動きをして襲ってきます。その非常事態に素早い判断をするためには日頃から自分を含め、置かれた状況の全体像を把握するように心がけることが必要な気がします。

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この変わってしまった世の中を精神の健康を保ったまま乗り切るためにゾンビ映画を見ようと相方を誘っていますが、相方はゾンビ映画を見る気は全くないようです。仕方なく相方が仕事に行っている間にに1人でゾンビ鑑賞をし、相方にその日見たゾンビ映画の恐怖の場面などを語っていると、おかっぱが本気でゾンビがいると信じていると思ったのか、ゾンビは実在しないんだよと申し訳なさそうに言われました。

 

まるでサンタクロースを信じる子供にサンタクロースは空を飛ばないと伝えなくてはならなくなった大人のように…。

 

映画のセットやストーリー構成、音楽、ゾンビらしい特殊メイクアップなど芸術的に面白い部分もありますし、相方も一度騙されたと思ってゾンビを見てみたらいいのに…と思います。

 

しきりにゾンビを勧めたところできっと怖いので一人で見たくないのだろうとしか思わないのでしょうね笑

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※写真はロックダウン緩和中に訪れた、ブリストルの動物園で撮ったものです。

 

へば、まんず!

(秋田弁: それでは、この辺で!)