おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

歴史のある吊り橋

ブリストル村で生まれ育った相方も車を運転するようになってからすっかり歩くことが少なくなったようでおかっぱと2人で散歩に出てこんな場所があったのかと驚くことがたまにあります。

ブリストル村にはそんな隠れた秘密の場所のような場所もありますが、クリフトンサスペンションブリッジはブリストルの顔とも言える橋でちょっとした観光地のような場所です。

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少し前におかっぱは父から連絡があり、唐突にこの吊り橋について聞かれました。新しいパソコンを買ったら毎日壁紙が変わり、世界中の様々な場所の風景の写真と名称が表示されるようになったのだそうです。連絡が来た日の前日にこの橋が表示されておかっぱを思い出したのだそうです。

 

この橋はおかっぱも何度か訪れた事がありますが車やバスで近くまで行くことがほとんどであまり周りを散策したことがありませんでした。

散歩がてら橋の周りを散策して橋を渡ってみるとこの橋が角度によって様々な顔を見せるのでどんどん愛着がわいてきたのでした。

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このクリフトンサスペンションブリッジは建設中に落下して亡くなった人もいたそうです。19世紀にこの規模の橋をこの渓谷に渡すというのは壮大なドラマがあったというのは想像できます。

ブリストル側から渡ると観光案内所があり、この橋の歴史についての展示物があり、無料で見られます。現在は閉鎖中ですが…。

 

この橋は渡る時に「私たちに話してください」というメッセージと共にサマリタンズの電話番号が掲げられています。サマリタンズとは自殺を食い止めるために活動をしている慈善団体で電話をかけると悩みを聞いてくれるのだそうです。

この橋は現在では高い柵が設置されていますが以前は自殺の名所で多くの人が橋から飛び降りたのだそうです。バンジージャンプが行われていた場所でもあるようです。

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130年以上もこの場所で人々を見守ってきた橋ですから様々な想いも背負っているのでしょう。様々な表情を見せるこの橋の魅力はその形状だけではなく人々の想いや歴史も合わさった魅力なのかもしれません。

 

英国のロックダウンが緩和されてからもリスクの高い相方の母にはまだ気軽に会いに行くことはできません。誕生日にはプレゼントを持って行きましたが大切な人だからこそ尚更気軽に会ってはならないとは何とも皮肉な時代が来たものです。

 

ブリストル村をずっと見守ってきたクリフトンサスペンションブリッジはCovid 19以前のスペイン風邪のパンデミックの時代もそこでブリストルを見守っていたはずです。その時よりも人間は何か成長したのでしょうか…。

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このパンデミックの影響で「左を歩いてください(すれ違う人同士が距離を保つため)」「2m空けて並んでください」などと公共の建物に張り紙やシールが貼られていますが、それを見て「まるでロボットのようだね」と言う人々。このような場面ではテクノロジーはもう人間を超えてしまっているのかもしれません。人間は機械のように正確に事を運ぶことは難しいかと思います。

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それでも先日のデモの騒動などはコンピュータから生まれる発想ではなく、今まで人々が乗っかってきた「秩序」に疑問を持ったという点で、まだまだ進化しようと奮闘しているように思えて仕方ありません。

未来は明るい!…かな。

 

ブリストルの長い歴史を見守ってきた橋の意見も聞いてみたいものです。

 

へば、まんず!

(秋田弁: それではこの辺で!)