おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

村脱出願望と秋田弁

英国全土のロックダウンは今日までですが、人々はストレスを溜め込んでいるようです。我が家の相方もこんな国最悪だ!日本に引っ越そう!などと言って最早冗談には聞こえない雰囲気でした。

 

義母はこのパンデミックが始まって以来、全く外出していません。これが収まったらまた家族全員で集合するのを楽しみにしながら家にずっといるのです。そんな最中、おかっぱが相方を引き連れて日本に引っ越すわけにはいきません。実際におかっぱが無理矢理連れて行くことはないでしょうが…。

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おかっぱもそこそこ大きな決意を持ってこの国に引越して来たので大変な事くらいあるだろうと思っていましたし、このパンデミックは程度の違いはあれど、我々だけ、英国だけに起きた惨事というわけでもなく、全世界、全人類が味わっているものですから過ぎ去るのを待つしかないと思っています。

 

それでも隣の芝生は青いようで、どの国に行こうとも英国よりはマシであると言い張る相方に少々手を焼いていました。以前の日本しか知らない相方ですし、最大1ヶ月ほどしか滞在したことのない日本ですから、いい思い出ばかりが記憶にあっても不思議ではありません。

 

このパンデミックで大きな被害を受けている国から来られる方も迷惑だと言ってみたところで、効果はなし。

よその島に住んでいる身分で新参者のおかっぱがこの国の全てを知るはずもなく、悪く言う権利もないと思っていますし、どうせ同じ一日なら楽しんだ方が有意義です。英国は素晴らしいと大変満足して暮らしているように見えるのも無理はありません。

 

おかっぱだって、たまには嫌なことくらいありますが…笑。

 

相方は休みの日にはパブで食事をしたり、どこかに出かける事が気分転換になっていたようです。このロックダウンが始まって以来、気分転換の場を失い、イライラしているようです。こんな国にいなくてはならないのは妻が英国を愛しているから!という理論が彼の中で展開されているようです。

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夕方4時半、近所の橋から

それもある意味全く意味のわからない展開でもありません。おかっぱは日本語が読めますし、日本にいる家族、友人、仕事の関係の人などと話をする機会もあります。いい話も悪い話も聞こえてきますが、日本語を読めない相方が日本で今何が起こっているかという現場の声を聞く手段はほぼないと思います。

おかっぱでさえ、聞いた話やニュースで読んだ話でしかないので現実とは少し違う可能性があります。

 

そんな最中、英国政府はロックダウン後の方針について発表。ブリストル村はTire 3という警戒レベルが最大の地域に指定されることになりました。つまり、ロックダウンとほぼ同じ状態が最低あと2週間続くというわけです。

 

相方はもう、うんざりのようです。

万が一ストレスで鬱にでもなられたら困るな…と思い、日本に引っ越すには何が必要かというリストを作成したおかっぱ。いざとなったら引っ越せると思っておけば鬱になることもないのではないかと…。

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ロックダウン前のブリストルカテドラル

それを見た相方は、日本に強制連行されるのかと不安になったようで、妻が大好きな英国を離れるわけにはいかない!と言い出しました。

 

どうやら日本に引越すつもりはないのに言いたかっただけのようです。日本の方が絶対にマシ!と相方の最近の口癖を試しに真似てみたおかっぱ…。

いよいよ焦った相方は、この国から行っても歓迎されないよ!と、どこかで聞いたような事をおかっぱに言い聞かせ始めたのでした…。

 

なんじだっけな!!!

 

(秋田県南部の方言で、どうなってるんだよ!の意)

…と、口にしかけたおかっぱでしたが、ここはブリストル村。日本語もあまり話せない相方に秋田弁など通じるわけも無く、むなしく心の中で響き渡ったのでした。

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引越し前に撮った鳥海山

 

へば、まんず。

(秋田弁: それでは、この辺で)