おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

2年の日々

英国へ引っ越してから2年が経過しました。まだ2年しか居ないのかと思うような、もう2年もいるのかと思うような不思議な気分です。

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月日が経てば英国も徐々に変わっていくだろうとは思っていましたが、2年目にしてこのような急激な変化が訪れるとは全く予想外でした。環境の変化とは人間誰しも少なからずストレスを感じるものらしく、おかっぱも去年の今頃はなんだか変化疲れのような状態になりました。初めの1年はホームシックになる隙もないほど変化の連続だったということでしょう。

おかっぱのパート先のパブではこの急激な環境の変化でストレスを抱える人々の話をよく聞くようになりました。相方も最近はしばしば愚痴をこぼします。

確かに以前の暮らしとは少し違ってそれに慣れるまでの間、しばらく時間がかかるとは思います。

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最初の1年と半年、おかっぱはノンストップで風邪を引き続けました。このパンデミックによってマスクを着用する人が増えたためか、または社会的距離を保つことが義務付けられたためか、あるいはおかっぱが英国の風邪に慣れたためか、真相はわかりませんが風邪を全く引かなくなりました。

ロックダウンの間には過去に経験したことが無いほどの快眠を記録し、体調が明らかに良いのを感じたのでした。

確かに以前と違う環境に戸惑うこともあるのですが、案外悪いことだけではなく人々の衛生管理の基準は高くなり、パブでは規則を守るように客に伝えたり、守れない人は店から出てもらうなどの対策をとるので酔っ払ってトラブルを起こす客やレストランを走り回る子供たちはいなくなりました。

 

9月24日から英国ではパブやレストランは夜10時に閉店する事が義務化されました。英国は失業者も増え、経済も低迷し、今後数年はこの余波が拭い切れないでしょう。

おかっぱもギャラリーの展示が度々延期になり、ようやく展示が始まったと思ったら、ギャラリーがこのパンデミックでかなり打撃を受けていたようで、閉店することにしたと連絡をもらいました。

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作品を搬入してからギャラリーの人々の仕事振りに感動していただけに残念で仕方ありません。プロモーション用の動画を作ってくれたり、顧客への売り込みももちろん、どんな人がおかっぱの作品を見に来たなどの報告が詳しくされました。作品の搬出に行った際にその感動を伝えたところ、アーティストに信頼されるギャラリーを作りたいと始めたギャラリーだったと教えてくれました。

このパンデミックが収まってアーティストの側にまた寄り添って行けるような状況になったらまたギャラリーをどこかで始めたいとギャラリーのマネージャーが言っていました。おかっぱに声をかけてくれたギャラリストもあなたの作品を展示できて光栄でしたと涙ながらに別れの挨拶をしてくれました。

 

また会いましょう!と言いながらブリストル村の新しい握手ならぬ、肘を軽くぶつけ合う挨拶を求められました。

 

パブが10時に閉店をしてもブリストル村のローカルニュースではパブから追い出された人々が街で集っている映像などが流されていました。店を早く閉めたところであまり変わらないような気がします。

しかし、健康に不安を抱える人々はさらに恐怖を感じるようになり社会との接触を再び避け始めました。

 

今後、英国はどうなるか、元の状態まで回復するのにどれくらいの年月が必要なのかはまだわかりませんが、徐々に日照時間が短くなるこの時期、せめて気分だけでも明るく過ごそうと対策を考え中のおかっぱです。

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へば、まんず!

(秋田弁: それでは、この辺で!)