おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

大都会から戻る

大都会ロンドンを訪れて3日目。朝に食パンとドライナッツを買い、それを持って再び観光に出かけました。初日以来、再びバッキンガム宮殿付近にさしかかると、近辺には警察官が溢れ、デモ隊が宮殿前の広場で大騒ぎでした。

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おかっぱと相方はクィーンズガードがライフルを肩から下ろし、反対の肩に持ち替え、右へ左へとマーチングするのを少し眺め、初日に訪れた公園へと向かいました。

 

持参したパンを袋から取り出すとあっという間に鳥たちが集まり、細かくちぎって投げると小鳥たちが争いあって食べます。白鳥は少し動きが鈍く、他の鳥たちに全部食べられてしまいます。白鳥の口元に投げてもやはりキャッチ出来ず…。

白鳥は水から出て、おかっぱに接近し、おかっぱの手からパンを食べるようになりました。そして、他の鳥たちにパンを与えながら白鳥にも手渡ししていると勢い余っておかっぱの指も噛みました。

 

白鳥に噛まれたのは人生初です。

 

しばらくすると、脚を何者かがつつくので周りを見回すと完全に鳥たちに包囲されていました。大きめの鴨の一種の集団がパンを催促しておかっぱの脚をつついていたのでした。

なるべく満遍なく様々な方向にパンをばら蒔いたのですが大きな鳥たちはいつまで経ってもお腹を空かせているようでした。

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人々があまり出歩かなくなって鳥たちは空腹なのでしょうか。食パン一斤を食べきった鳥の集団はおかっぱの包囲を解き、水上へと戻っていきました。

 

リスはナッツの袋を取り出すとそれを聞き付けて近くにやって来て、手の上からピーナッツやアーモンドを取っていきました。リス達にドライナッツを与えているとフェンスに何やら緑の物体が降り立ちました。インコです。

随分昔にペットで飼われていたインコが逃げ出したか何かでその後野生化して繁殖しているのだそうです。インコはアーモンドを足で受け取り、そのまま優雅に食べ、その下にこぼしたものを鳩が食べに来ました。

公園にはペリカンもいるのですが、ペリカンにはエサを与えたり触ったりしないように注意書きがありました。

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数時間公園で生き物たちと触れ合い、その後また大都会ロンドンの街へ繰り出しました。もう随分昔ですが、トラファルガースクエアには鳩が沢山いた記憶があります。夜に訪れた時には鳩は1羽もおらず、鳩の活動時間ではないのかと思いましたが、昼に通ってみてもやはり鳩は1羽もいないのでした。
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トラファルガースクエアから歩いてコヴェント・ガーデンへ向かいました。それまでで一番人の多くいる場所でなんだかようやく都会へやって来たような気分でした。人々の間にはなんとなくギクシャクした距離感はありましたが、相方は徐々に元に戻っている!と感激していました。
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その翌日、ブリストルへ戻り、同僚やパブのお客にロンドンはどうだったと聞かれ、おかっぱはおノボリさんのロンドン話を皆にしました。昔ロンドンに住んでいた人々は懐かしそうにあれこれと聞き、人の少ないロンドンの街の写真を見て少しショックを受けていました。
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おかっぱはパート先の系列店のパブに何度も行ってその度にNHSの個人情報を集めるためのスキャンをしていたので、NHSにアルコール中毒と疑われるんじゃないかと心配している!と同僚に言うと、ハロー!ミセスおかっぱ?こちらNHSのナースです!昨日はパブに行きましたか?と電話をする真似をして大爆笑。

帰り際にバス乗り場の向かいのパブのテラスでお茶を飲んでいたら、おじいさんに話しかけられました。そのパブに40年通っているけれど、こんなに人が少ないのは今年が初めてだと言っていました。

おかっぱの人生、40年目。今年は様々な意味で記憶にしっかりと刻まれる年となりそうです。

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普通に思えることもなかなか奇跡的ではありませんか。静かな大都会ロンドンが見られるのは今年が最後であって欲しいものです。

 

以上、ロンドン紀行でした。

 

とっぴんぱらりのぷう!

(秋田で昔話などの最後に結びの意味として使われる言葉)