大都会に出かけた2人
ロンドンへ到着して大都会を駆け抜けるように観光し、やっとの思いで1日目のリストを制覇したおかっぱと相方。
英国人はホリデーでどこかに出かけるとのんびりと過ごすのが好きなようですが、相方の作成した観光リストときたら、まるで英国人のホリデーらしくない詰め込みスケジュールでした。どうやらロンドンへ行くと決めてインターネットでロンドン観光ルートの例などを調べたようです。
ロンドンへ到着した日の最終目的地、ウエストミンスター寺院に到着した頃にはすっかり夜も更けて、帰りはすれ違う人すらほとんど居ませんでした。相方と次の日の日程を話しながら朝はパブで朝食をとろうと決め、途中パブに寄り、朝食のメニューをもらって宿舎へ戻りました。
英国ではロックダウン以降、使い回すタイプのメニューを置く店はほとんどなくなりました。ブリストル村ではまだ現金決済できるお店もありますが、ロンドンでは現金の支払いができない店がほとんどでした。
結局、ロンドンでは一度も現金を使う機会はありませんでした。
おかっぱの誕生日の朝、前日に貰った朝食のメニューを持参してパブに到着した我々は、その日、そのパブの第一号のお客でした。
貸し切り状態でお店の人々に丁寧に扱われ、優雅な朝食の時間をすごしたのでした。
朝食を終え、また観光リスト通りにロンドンの街を練り歩くおかっぱ一行…。徐々に天気は良くなり、相方の観光リストを順調に制覇していったのでした。テムズ川沿いを歩いていると何度か観光用のフェリーを見かけましたが、数人乗っている程度でした。英国のパンデミックのニュースが全世界で放送され、わざわざ他国からやって来る観光客は減ったのでしょう。
いくつかの有名な観光施設は事前にオンラインで予約するように外に案内が掲げられていました。おかっぱ一行の観光リストの盛りだくさんなスケジュールでは施設の中をゆっくり見学する隙はありませんが…。
相方が誕生日だから好きなものを食べなさいと朝から言っていたので何を食べるかと悩みに悩んだ挙句、ラーメンを食べることに。ランチの時間が過ぎていたためか、お店は空いていました。
このラーメン屋ではメニューは全てオンライン上にあり、紙のメニューは置かれていませんでした。注文もオンラインです。日本と比べるとラーメンとしては高いのですが、ラーメンをお店で食べられる感動でいっぱいです。
餃子は5個で6ポンド程でした。ブリストル村の中華食材店で買う餃子の皮は日本のものより厚いのですが、このラーメン屋の餃子の皮は日本と同じ薄い皮でした。餃子1個当たり1ポンド以上は高級な餃子ですが、至って普通の美味しい餃子でした。
ラーメン屋にしては、ちょっとオシャレで不思議な気分です。店内には他に女性2人組の客と上品な雰囲気の初老の男性客がいました。まるで昼下がりのカフェのようです。
ラーメン屋を出て付近を散歩していると見たことがあるようなグラフィティを見かけました。バンクシーが大好きなパブのマネージャーに聞いてみると明らかにバンクシーとの事。
ラーメン屋とバンクシーがあるこのエリアはショーディッチという場所で、以前日本からロンドンを訪れた時に面白い街だったのでまた行ってみたのでした。
おかっぱの40歳の誕生日は、テムズ川沿いを散歩し、ショーディッチ、ハックニーを探索し、最後はパブのマネージャーおすすめのバラマーケットにある古いパブを訪れ、良い思い出になりました。
40年、無事に生きられて感謝です。
へば、まんず。
(秋田弁: それではこの辺で。)