石をたずねて…
英国全土でパブが開いてからというもの、いつもよりお客がいないのに異常な緊張感が全員を包み込み、なぜか全員、疲労困憊状態のおかっぱのアルバイト先…。徹底的な業務の分担によって普段は必要の無い人員が必要になった事が原因でしょう…。
まだパブで働き初めて数日しか経っていないのに早くも気分転換に遠出をしました。遠出と言っても片道50分ほどの距離でちょっとブリストル村を抜け出した感じです。
ストーンヘンジと共に関連する遺跡として世界遺産に登録されているAvebury(日本語ではおそらくエイヴベリーと表記)です。
Longstones Cove/アダムの一部とイヴ
Longstones Cove/イヴ
この一帯には3つのストーンサークルがあり、そのうちのひとつはヨーロッパ最大規模と言われるストーンサークルのようです。周辺に配置されてあった案内によると紀元前2500年くらいに建設されたものと考えられているようです。
立ち並ぶ石たちは何らかの理由(宗教的理由あるいは実用的理由)によって破壊された時期があったようですが、17世紀の愛好家によって記録が残されていたそうで、20世紀に考古学者が調査し、再建する計画が進んだようです。
エイヴベリーの村の付近にあるSilbury Hillも世界遺産の一部として登録されています。ヨーロッパで最大規模の人工の丘だそうです。何の目的によって建設されたのかはまだ謎のようです。この丘から少し遠回りに散歩をしながらエイヴベリーの村に近づいてみました。
Silbury Hill
おそらく破壊されたと思われるエリアに2つだけ立石があり、その場所はLongstones Coveと呼ばれる場所のようでした。その2つにはアダムとイヴという名前があるようです。アダムとイヴの位置から村の中心のストーンサークルに向かって石が配置された通りがあったようで、その部分は破壊された場所のようです。
そこから15~20分ほど村に向かって歩くと次々と石が現れました。かなりの規模なので途中からどの部分を歩いているのかよくわからなくなって来ました。
弧を描くように配置されているものの、地図を持つか全体像が頭に入っていないと自分が一体サークルのどの部分に居るのかわからなくなってしまいます。
こちらの写真はおそらく、村を囲むように配置された大規模なストーンサークルだと思います。これらの石と共に羊や牛が周辺にたくさんいます。日が照ると羊たちは石の窪みや影に隠れて涼んでいます。天然のウールの服に被われているようなものなので暑いのでしょう。
比較対象がないとわかりにくいかも知れませんが、大きな石はおかっぱの身長(158cm)の3倍はあろうかという巨大なものでした。
エイヴベリーの位置するウィルトシャーはUFOの目撃例の多い場所としても有名な場所らしく、ウィルトシャーと言えばCrop Circle(ミステリーサークル)がたくさん出現していた場所としても有名なのだそうです。
ストーンヘンジ付近を飛ぶ謎の物体が写真に写った日から何だかやっぱりUFOの痕跡が感じられる場所が気になって仕方がないおかっぱです。
ストーンサークル付近を散歩する間に少しだけ謎に迫ったような気がして、疲労困憊状態などすっかり忘れて晴れやかな気持ちでブリストル村へ帰宅したのでした。数時間周りをさまよっていましたが、結局どこを見れたのかは、わからず仕舞いです。今度は地図を紙に描いてから訪れた方が良さそうです。
へば、まんず!
(秋田弁: それでは、この辺で!)