おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

丘の上のおにぎり

グラストンベリーに行ってきました。

ストーンサークルに行ってからというもの、今度はグラストンベリーに行ってみたいと思っていました。

ストーンサークルもストーンヘンジも様々な伝説が言い伝えられていて考古学者が研究を重ねているようですが、それらを読み漁るうちに自然崇拝の遺跡という説が一番理にかなっているような気がしたのです。

グラストンベリーは魔女が住んでいるということで有名な土地ですが、おかっぱは魔女は自然崇拝者であるというイメージを持っています。現代的に言えば薬剤師、天文学者、科学者のようなものではないだろうかと…。

科学的に説明のつくものは宗教とは対極にあり、信仰を妨げるものとして狩られる時代があったとしたら理屈が合うではありませんか。

 

自然崇拝はネイティブ・アメリカンがそうだったように自然から学び、この世界の全てのものが繋がっているという思想だったのではないかと思います。知恵を愛し精神を大切に自然とのバランス、調和をもって生きていたのでしょう。ネイティブ・アメリカンも迫害を受け、殺害されたり奴隷として扱われるような時代があったといいますので魔女狩りの歴史に通じる部分があります。

 

人間にとって自然は恵みをもたらしてくれると同時に驚異であり、それを信じる者が恐れられるのは不思議な事ではないかも知れません。

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グラストンベリーは魔女以外にケルト神話にまつわる伝説もあります。神話や伝説というのは長い歴史と共存してきたもので何のヒントもない所から生まれるものではないと思います。神話や伝説上の人物が実際に伝説通りの生活を送ったのかどうかは何とも言い難いところではありますがそのモデルとなる人物はいたのではないでしょうか。

 

そんなグラストンベリーではダンサーのおじさんに出会い、少し立ち話をしました。おかっぱが日本人と言うと両手を合わせて挨拶をしてくれました。このおじさんだけではなく日本人と言うと両手を合わせて挨拶をしてくれる人が時々いる英国ですが、おかっぱが普段手を合わせる場面を思い返すと「いただきます」の時くらいでそれは「食べ物が尊い」という気持ちの現れが元になっているのではないかと思います。

手を合わせられるとおかっぱはそんなに尊い存在ではないのになぁ、申し訳ないなぁ…などと思い、おじさんには日本人の挨拶は通常はお辞儀だと教えて一緒にお辞儀をし合ったのでした。

おじさんはダンサーですがヨガも好きなのだそうでチャクラについて説明してくれました。おじさんはチャクラについて説明するとここはそのチャクラの意味のある場所だと説明を付け加えました。

そして、近くの泉の水を飲んで行きなさいとおかっぱに湧き水を勧めて大きくお辞儀をしてくれました。

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おかっぱは勧められるままにその水を飲み、グラストンベリーに集まって来る人々は感覚的に集まって来ているような気がしました。そんな感覚的な事でも実は全て科学的根拠を追求することが可能なのではないかと思います。この自然や宇宙というのは人間の想像力がきっかけとなって解明されていくにはあまりにも上手く出来すぎていて科学的考察が追いつかないのかも知れません。

 

それくらい人間の想像力とはちっぽけなものなのかも知れません。

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丘の上で景色を眺めながら持参したおにぎりを食べていると裸足で丘を登ってくる人々やロザリオを持って歌いながら丘を登ってくる人たちも見えました。それを見ながらこんなに平和におにぎりが食べられる世界があるとは尊い事だなぁ…と思わず手を合わせるような気持ちになったのでした。

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へば、まんず!

(それでは、この辺で!)