おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

ただいま準備中

少し前に行ったグラストンベリーですが、昨日、また行ってみました。おかっぱは暑さが非常に苦手なのですが、よりによって英国では珍しい30度を越える日に炎天下の中丘を登る、いかにも修行のようなお散歩です。

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他の場所が開いたためか前回訪れた時よりも人は少なく、羊の方が多かったです。

暑さに弱いおかっぱは丘を登ると吸い込まれるように塔の中に入り、もうそこからしばらく出たくありませんでした。塔の中でしばらく佇んでいるとカーリーヘアーの青年がやってきました。1人でやってきて塔の外でしばらく瞑想していたようです。カウンセリングやアンガーマネジメントなどのメンタルトレーニングの仕事をしているそうで、しばらく談笑しました。

日本を紹介する番組がテレビで時々放送されるのか、相方と与那国島の海底遺跡について話して盛り上がっていました。次は絶対に日本へ行くと意気込み、話せて良かったと言いながら塔を出ていきました。

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次に塔に入ってきたのは犬を連れたカップルでした。おかっぱは動物が好きなので犬によく話しかけるのですが、その小型犬はどうもおかっぱの事が怖いらしく、全く近づいてくれません。カップルは2人とも耳が全く聞こえないそうで、おかっぱにジェスチャーでそれを伝えてくれました。小型犬はアイコンタクトが嫌いだというのもジェスチャーで伝えてくれましたがやっぱりおかっぱにはあまり近づかず、相方には触らせてあげてもいいぞ…と言わんばかりに近づきました。

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おかっぱは散歩中の大型犬が着いてきて飼い主さんが呼んでもなかなか戻って行かずにバツの悪い思いをすることがしばしばあるのですが、小型犬には不人気のようで大回りに避けられたりします。

何か犬にしか見えないものが周りにあるのでしょうか…。

 

塔の中でしばらく周りの人々と話しながら暑さに奪われた体力を回復させて丘を下りました。

 

グラストンベリーは本来であればこの週末にフェスティバルが開催される予定でした。グラストンベリートーからは少し離れた場所ですが、週末は会場の近くに来ないよう呼びかけがありました。ロックフェスティバルの運営が来るなと警告を出すのは後にも先にもこれっきりなのではないかと不思議な気持ちになりました。


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さて、丘を下って湧き水に足を浸して涼んでいると魔女かヒーラーのような出で立ちの女性に話しかけられました。前回はダンサーのおじさんでしたし、この湧き水の周辺は、すっかり「ミステリアスな人々に話しかけられる場所」というイメージです。

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グラストンベリーの町は、前回訪れた時には開いていなかった修道院も開いていました。周辺のお店も開いていたので少しだけ活気がありました。壁に絵を描く画家がいて、近くを通ると油絵具の懐かしい香りがしました。

 

前回は全く町に人がいなかったのでまるでゴーストタウンのようでしたが、今度はギターを弾く青年も、散歩を楽しむ人々もチラホラいました。

グラストンベリーを散歩中にパブのマネージャーの1人から電話がかかってきました。彼女はブリストルの強い訛りがあって、何を言っているのか時々わからないのですが、久しぶりに皆と話して嬉しいのか興奮ぎみでさらにブリストリアンに磨きがかかったように聞こえました。

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通常営業に戻りつつある様子のグラストンベリーを歩きながら、最早懐かしくも感じるマネージャーのブリストル訛りを聞き、じわじわと通常営業に戻っていく喜びを噛み締めたのでした。

 

へば、まんず!

(秋田弁: それでは、この辺で!)