おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

村人のお散歩より

友人がブリストルから少し離れた村の歯医者さんに行くというので一緒に行ってみないかと誘ってくれました。

 

行ったことがない場所に行くのが大好きなおかっぱはもちろん同行。友人が歯医者さんにいる間、フラフラと村の景色を堪能するお散歩をすることにしたのでした。

 

ほんの30分程でしたが、小さな村をブラブラするとはなんと素敵なのでしょう。

 

その村はローカルのアーティストやハンドメイド作家を応援するようなお店が何件かあり、フラリと入ると「ホリデーですか?」とお店の人に話しかけられました。

 

おかっぱが育った秋田村のご近所は以前は商店街でしたがこの20年ほどの間にシャッター街となり、すっかり活気を失ってしまいました。

 

今回おかっぱが訪れた村は空き店舗も何件か見かけましたがまたすぐに何かが始まりそうな雰囲気でさびれた様子は全くありませんでした。地元密着型の小さな商店が村を活性化させているような感じでしょうか。

 

小さな村ですからブリストル村のように様々なイベントが常にどこかで執り行われるというような活発さはありませんが秋田村と比較するとライブ感があります。

 

秋田村でもおかっぱが高校に通っていた隣の市は近年、都会や海外から戻ってきた若者が活気ある活動をしていたのでシャッター街が少しずつ復活してきていました。おかっぱもイギリスに引っ越してくる前はよく行ったものです。

秋田村でも初めて入るお店では必ずと言っていいほど「どこから来たのですか?」と聞かれていたので、「見かけない顔」が現れた時の村人の反応は今回訪れた小さな村でも秋田村でもさほど変わりはないようです。

 

ご近所の村人たちは皆さんお互いに認識し合っているのでしょう。

 

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古い建物が並ぶかわいらしい村でした。

お店の窓に並んだグルミットにブリストル村とあまり離れていないのだと感じさせられます。
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ブリストル村にはウォレスとグルミットやひつじのショーンの作者、ニックパークのスタジオがあるらしく、そこらじゅうにグルミットがいます。

この村はブリストル村程はグルミット人口(犬口?)は高くはなさそうでした。

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この村には石灰岩の岸壁があるらしく、それが「エッジ」と村の名前に含まれている理由なのだそう。
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前日までのひどい天気とは打って変わって雨も降らずなかなかのお散歩日和でした。
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秋田村ではこの距離をお散歩しても誰一人としてすれ違わない日もあるのですが、この村ではかなりの人数とすれ違い、時には挨拶をしてくれるフレンドリーな村人もいました。
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ホリデーですかと聞かれるくらいですから休暇で訪れる人もそこそこ居るのでしょう。

秋田村も全国から観光客が訪れるお祭りがあるのですが普段はこの村のような活気はありません。

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秋田村にもこれくらいの活気があったらいいのにな…と思ったおかっぱでしたが、秋田村から出てきてしまった身としては複雑な気持ちです。

 

過去10年ほど秋田県は全国学力テストでトップの成績をキープしているらしく、子供たちはおかっぱが子供の頃とは違うことを学校で学んでいるのではないかと思います。

おかっぱの出る幕などなく若い世代が秋田村を進化させてくれそうな予感も少々…。

 

初めて訪れた村から遠い故郷を見つめたような気分になった村人、おかっぱなのでした。

 

へば、まんず!

(秋田弁: それでは、この辺で!)