おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

バースに咲く花

 

ブリストルの隣町、バースは世界遺産の街並みが有名な場所です。バースにはバースストーンと呼ばれる石灰岩で作られた建造物が並んでいます。ガーデニングなどで有名なコッツウォルズストーンも同じ石灰岩のようですが、バースストーンはより柔らかいクリーム色で飽きのこない感じの落ち着いた色合いです。

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ブリストルはカラフルな建物が多く、バースストーンのような落ち着いた色合いの建物がぽつりとあるとあまり目立たないような気がします。バースストーンはカラフルな建物に囲まれると存在感が少し薄れてしまうような上品で控えめな色なのかと思います。バースストーンで統一された街並みを見ると存在感がないどころか、とても美しく、迫力があるのですが…。

 

洗練された美しさと表現しましょうか…。

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バースストーンは新しい石はやや黄色がかっていて古くなると徐々に白っぽくなると散歩中に通りかかった人に聞きました。

かなり接近して凝視したり手触りを確かめてたりしていたので奇妙に見えたのでしょうね。

 

バースで有名なのはジョージアン様式の建物です。英国内でもこれ程多く並ぶ場所は珍しいのだそうです。それがバースの街並みが世界遺産に登録された理由のようです。戦時中、ドイツ軍の攻撃によって数多くの歴史ある建物が破壊されたそうですが、その後全て再建されたようです。

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英国には地震がほとんどないためこういった柔らかい石灰岩での建築物も長い間保存することが可能なのでしょうけれど、空爆にはさすがに耐えきれないですね…。

バースを前回訪れたのはクリスマスマーケットの時期でした。それも夜だったのでこのバースストーンをじっくり見るのは初めてでした。クリスマスマーケットの時期と比べるとまるで違う町のように閑散としていました。

 

温泉施設の前もいるのは鳩ばかりです。

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バースの町をしばらく散歩していると上の方を見ながら歩いてくる年配の人々がいました。何を探しているのか聞いたら、20年に1度しか咲かない花が咲いていると聞いて見に来たのだそう。すると、その後をついてきたパートナーと思われる男性が、いや、10年に1度だ!と否定しました。いずれにせよ、なかなか珍しそうなので一緒に探しました。

かなり大きな木でTulip treeと呼ばれる木なのだそうです。

 

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しばらく上を見上げていると葉の間にチラリと黄色い花が覗くのを発見しました。

おかっぱの身長ではよく見えません。指さして相方に知らせると枝を掴んで年配の女性が見える場所まで降ろしてくれました。女性はアナタもカメラ持っているでしょう!珍しい花だから写真を撮りなさいとおかっぱを手招きしました。

 

言われるままに写真を撮り、触ってみるとなかなかしっかりした丈夫な花でした。

 

かなり大きな木ですし、落ち着いた色合いで上を向いている花ですから咲いていても探さないと気が付かないかも知れません。日本ではユリノキと呼ばれる木のようです。剪定の具合いによっては咲かない時もあるようなのでもしかしたらこのバースの木々も剪定によって咲かない時期があるのかも知れませんね。

 

バースストーンのように落ち着いた色合いですごく高い場所に咲いているのでパッと目を引く感じではありませんが、バースの街には似合う清楚な雰囲気のお花かな…。

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へば、まんず!

(秋田弁: それでは、この辺で!)