おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

ジャングル生活

昨年、相方の妹の家で大きく育ちすぎてコントロール不能となったラベンダーの小枝を切ったものを頂きました。

土に挿しておいたら根がついたようでしたので大きなプランターに移しました。実はプランターではなく2つあったリサイクル回収用のごみ箱なのですが…。おかっぱは何故かラベンダーの香りがあまり好きではありません。遠くでほんのり香るくらいなら特に気にならないのですが、ラベンダーの香りが不眠に効くと聞いたのでドライのラベンダーを買って枕元に置いてみたことがあります。気持ち悪くなったり頭痛がしたりして余計に眠れなくなったのでそれ以来あまり近くで嗅がないようにしています。

 

おかっぱは昨年初めてガーデニングに取り組み、バンブルビーに来てもらう夢を持っていたのですがなかなか彼らはやって来ず、近所のラベンダーが茂るお宅はバンブルビーの館とでも呼べるほどの満員御礼状態になっているのを目にしたのでした。ラベンダーの色や形状は非常に好きですし、憧れのバンブルビーのためには我が家にもラベンダーくらいないといかん!と思っていたのでした。

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さて、そのラベンダー、小指の先程の背丈でほんのわずかずつしか育っていなかった為、他の植物と共にその元リサイクル箱のプランターへとお引越しさせたのですが、1ヶ月足らずの間にぐんぐん育ち、他の植物も負けじと育つものですから既になんだか狭そうになってしまいました。

先週辺りからなんだか先端に丸い蕾のようなものが現れ始め、もしかしたら花が咲くのではないかとわくわく、ソワソワしています。

 

英国がウイルスによる驚異にさらされている間に驚くほどの成長を遂げた我が家の植物達…。ロックダウンが始まってから植え替えた植物もぐんぐん育ち、どれほどの長期間この生活を続けていたのかと身に染みて感じます。

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おかっぱの母は瀕死の植物たちを連れ帰ってきてまるでジャングルじゃないかと父に呆れられながら植物を育てていました。血は争えないものです。おかっぱも相方に呆れられながら植物がどんどん増えていきます。

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おかっぱが好きな画家の1人であるフンデルトヴァッサーは、自然を愛し、自然との共生を訴える作品を創り続けた芸術家です。おかっぱも子供の頃に草花を根ごと掘り返してきて描くのに夢中になった事がありますが、描けば描くほどいかに上出来だろうとも本物を超えることはないと観念したのでした。まるでジャングル化する我が家の言い訳のようですが…。

 

フンデルトヴァッサーの画集を以前観た時に彼の理想とする住居を絵に描いたものがあり、こんな家が実現されたら人間は絶滅する危機に陥ることはないな…と深く感動したのを思い出します。まるで自然の中に人間の暮らしが組み込まれたような循環システムでした。

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便利になり過ぎた世の中ですから突然原始にかえるというのは少々無理があるのかも知れません。このパンデミックの騒ぎ同様に人々の心に少なからず打撃を与えるのではないかと思います。理想形とはいかずとも、自然の声に耳を傾けながらうまくバランスを取って生きていくのが大切なのかな…と思います。

 

ひとまず、おかっぱがジャングルのような部屋に住んでカメレオンのように木の間から出てくるような生活をするまでには当分時間がかかりそうです。

 

へば、まんず!

(秋田弁で…それでは、この辺で!)