おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

気持ちの問題かな…。

1年前の今日は、ギリシャのロドス島にいました。この休暇は、ギリシャの海の写真を見たおかっぱがこんな美しい海の写真が加工でないとは信じられない!と感動して相方に見せたのが事の発端でした。

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相方はギリシャのロドス島を過去に何度か訪れていて、若かりし頃に休暇で訪れてそのまま半年以上住んでしまった事があるようです。

おかっぱの持つ海の印象と言えば、秋田村の海で少し薄暗いイメージのある日本海が基本形ですから、少し影のある憧れの対象が海と言ったところでしょうか。これまで英国で見た海もなかなか日本海に通じる部分があります。

そんな基本形の海が記憶にあれば写真を見てにわかに信じ難いものです。

 

複数の人が撮ったギリシャの風景をインターネットでしばらく検索してそれが嘘偽りのない海であると確認したおかっぱは、一人感動に震えていたのでした。そんな姿を見た相方はギリシャの海を見た事がないおかっぱを不憫に思ったのか、ある日突然ギリシャ行きの航空券を買ったとおかっぱに告げたのでした。

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初めてのギリシャ旅行でロドス島に行けて良かったと思います。

 

島では街から少しだけ離れた場所に宿を取り、到着した日曜日には周辺のほとんどのお店が閉まっていました。宿周辺は観光客よりも地元住民が多く、近くでたまたまマーケットを発見した時も観光客はほとんど来ないと言ってとても親切にされました。

 

宿のお母さんは英語が全く話せないのですが、なぜか通じてしまうのが不思議でした。近くの美容室の美容師さんもでした。言語はできたら便利ですが、話せなくてもこの人と会話がしたいという気持ちさえあれば通じるのではないかと思ったのでした。

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おかっぱが英国を初めて訪れた時もそうでした。英語で何も会話ができなかったおかっぱは、知っている単語を並べ、絵を描いていたら親切にしてくれる人がいて何とかピンチも乗り越えました。

日本には英語ができないという言語コンプレックスを抱える人が多いように思いますが、できないなら出来ることを考える能力がどんな人にも備わっている気がします。飛び込んでみたら案外何とかなってしまうなんて事もあるのかと思います。泳ぐ練習と言ってひたすら筋肉の使い方なんかを勉強する人もあまりいないでしょうし、まずはプールに入って浮かぶ練習をするような気分で言語に親しんでみたらそのうち少しずつ話せるようになってくるのかな…と思います。

おかっぱも未だに英語で知らない表現を聞くと無意識で繰り返し言っているようでまるでインコのようだと笑われてハッとする事があります。

ギリシャ語は一週間で両手で数えられるくらいの単語しかおぼえられなかったおかっぱが語学学習の筋が良いとはお世辞にも言えないと思います。

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ギリシャで親切にしてくれた宿を経営している家族はこのパンデミックの中、どう過ごしているのでしょうね…。ギリシャの島が他の国からの渡航を受け入れ始めたというニュースを見ましたが例年より静かなホリデーシーズンでしょうか。

木からグレープフルーツを落としてごちそうしてくれたお母さんは宿を去る時にまた来てね!と言ってくれたような気がします。

実際にはギリシャ語でよくわからなかったのですが、お母さんの雰囲気から何となくそう言っているんだろうな…と思ったのでした。

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ヤサス!

(宿のお兄さん直伝のギリシャ語のあいさつ、こんにちはとまたね両方に使える便利な言葉!複数形。相手が1人の場合はヤスだそうです。)