おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

嵐のブリストル村

どうも、おはえんし。

(秋田弁: どうも、おはようございます。)

 

数日前、嵐がやって来ました。

気まぐれに変わるイギリスの天気ではありますが、一日中しつこく雨風が続くというのは頻度としては割と珍しいような気がします。

 

嵐が来る前日までは、若干気味が悪くなるくらいの晴天続きでした。

 

そして嵐はやってきました。

 

夜中から雨が窓を打ち付け、風がギュンギュン吹く音が外から聞こえてきました。何かが転がっていく音も聞こえます。

朝になっても雨風は止むことがなく、夜中に何かが転がっていくあの音は何だったのかと外に出てみると、イギリスの各家庭の玄関先に置かれているカウンシルから配られる大きなゴミ箱(bin)が庭先に転がっていました。

また、小さいリサイクル用のゴミ箱も中に入れていたはずのゴミが減っていました。飛ばされてしまったのでしょう。

 

ふと近所を見回すと木の枝にどこから飛んできたのかビニール袋やらゴミやら引っかかってはためいておりました。

 

近所のそこらじゅうに転がっているゴミ箱。

 

我が家のリサイクル用のゴミ箱はガラス瓶などの重いものが入っていたので飛ばされずに済んだのでしょう。

大きなゴミ箱は充分なゴミが入っていなかったため転倒した模様です。

ブリストルのゴミ箱は食べ物を入れるゴミ箱は別になっており、通常のゴミ箱にはI'm on a no food diet, Thanks!と書いたステッカーが貼ってあるのですが、我が家のゴミ箱はハードコアなダイエットに挑戦中に風に吹かれて倒れたようでした。

 

その嵐は一日中続き、各地で停電や洪水を招いた模様です。パブでプレミアリーグを見ようと楽しみにやってきた常連のおじいさんは、せっかく雨に打たれながら来店したのに試合がキャンセルされたため新聞に載っているクロスワードを解き続けていました。

 

昨年も冬の間に強い風が吹き、フラットのリサイクルのゴミ箱が飛ばされてなくなった事を思い出しました。

 

この季節にはよくある風なのでしょうか。

日本でいうところの春一番のような風はイギリスにも吹くのでしょうか…。

 

この嵐、翌日はピタリと止まって晴れたかと思うとその日は一日中激しい変化を続ける天気に変わった(戻った)のでした。

嵐が去ったのかと思いきや、突然雨が降り始め、風が強くなり、また晴れ、そしてみぞれが降り、1日中20~30分毎に変化し続けました。

 

この嵐では飛行機もかなりキャンセルになった模様で"Storm Siara"と命名されたようです。

 

おかっぱがブリストルに引っ越してくる時にはビザに記載された渡航許可期間がわずか2週間しかなかったために妙な乗り継ぎをしてブリストルに降り立ったのですが、成田からアブダビの間はかなり揺れ続けました。

機長からのアナウンスが繰り返され、画面に表示される案内によって度々止められて進まない映画。

時々機内から軽い悲鳴のようなものも聞こえてきました。

お預けされ続ける食事。

おかっぱは今まで乗ったことのない航空会社の飛行機で食べる機内食を何よりも楽しみにしているため天気のためにお預けされた食事が出た時には過去に食したどの機内食よりも美味しく感じたのでした。

 

それだけ飛行機が揺れる時には下界でもブリストルの嵐のように大荒れなのでしょうか…。もしくは飛行機がキャンセルにならずに済むくらいなので大した事はないのでしょうか。

 

この嵐、Siaraは様々なもの(主にゴミ箱)を吹き飛ばした末、おかっぱにブリストル村への引越しの思い出を連れ戻して来てくれたのでした。

 

雨風が去った後はまた全てが風に吹かれて飛んで行ったかのように晴天になりました。

 

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写真は散歩中に見つけたお花です。

徐々に春が近づいてきているようです。

 

へば、まんず!

(秋田弁: それではこの辺で!)