おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

変な草

秋田村では定番の春を感じる山菜のひとつ、わらび。

昨年ブルーベルの森を見に行った時にそのわらびに酷似したものを見つけて以来、とても気になっていました。散々調べて周りにいる植物に詳しそうな人やガーデニングの勉強をしている人、大学で自然科学などの勉強をした人などに散々聞いて回ってようやく食べる決意をしました。その決意に至るまで約1年。

 

わらびのようには見えたのですが秋田のわらびとは少しだけ見た目が違うようだったので用心しました。毒があると言う人も何人かいたので石橋を叩いてその橋をやっと渡りきったのです。

 

基本的に山菜のわらびとは灰汁を抜かないと発癌性物質が含まれており、毒があるという見解もあながち間違いではないのですが、毒があると言われれば自分の危機管理能力をそれ程信用していないので充分な警戒をしました。

まずは灰汁を抜き、切ってみると正にわらびの様です。ちょっとかじって違ったら捨てようと思いましたが食べてもわらびそのものでした。

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とりあえずは小さな皿に一盛りしたものを食べて次の日に何の異常もないかを確認しました。

 

異常は全くなく絶好調でした。

 

そうと解れば数える程しか採っていなかったわらびですから、あっという間にペロリとたいらげ、また川沿いのポイントへわらび採りへと出かけたのでした。最初にわらびを採る際に周辺に茂ったネトルに手が触れてしばらくヒリヒリと痛い思いをしたのでゴム手袋を持って出かけました。

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ネトルもお茶やスープにしたりと様々な活用法があるらしいのですが、図鑑を見てみると血圧を下げる効果があると書いてあったため、血圧が普段からとても低いおかっぱにはあまり相性が良くなさそうです。

 

そして触れた時の痛みはクラゲに刺された時のような地味な痛みで一日くらい続きました。ビネガーを患部にかけるといいとか近くに生えているドックリーフを塗るといいとか対処法はよく聞きますが触らぬ神に祟りなしかと思います。

秋田村で食べる山菜にアイコというものがありますがそれも素手では採れないものですのであれこれと不用心に触れると自然の怒りに触れるのか…とくだらない妄想もしたおかっぱでした。

 

実はわらびの前にもツワブキに似ているものがあり、それも入念に灰汁抜きをして佃煮のように煮て食べてみたのですが、相方は変な草を食って病気になったらどうするとかなり心配していました。

数日経ってピンピンしているのを見ても変な草を食べていると言って全く食べたそうではありませんでした。

 

第二陣のわらび採りに行った頃にはおかっぱが見つけたポイントのわらびは伸び過ぎたものが多くなっており、今年2回目にして最後のわらび採りになりました。

 

相方はというと謎の草に細工を施すおかっぱを魔女にでもなる気かと言い不思議そうに眺めています。

ブリストル村には山はありませんので山菜というよりは確かに野草の方が近いのかもしれません。

 

おかっぱはガーデンやキッチンに野菜を植えていますがその中のいくつかはスーパーで買った野菜から出てきた種を植えたら発芽したものです。相方はおかっぱほど野菜が好きな訳ではないのでどうせならパンツの種や靴下の種でも植えればいいのに!と冗談を言いながら少し呆れ顔でおかっぱの家庭菜園を眺めています。

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変な草は食べるし何でも植える嫁ですからそのうち靴やTシャツ、スプーンやフォーク、スパゲティくらいは植えるかも知れませんね。

4月1日のエイプリルフールに…。

 

へば、まんず!

(それでは、この辺で!)