イギリス料理とは…

どうも、おばんでございます。

（秋田弁: どうも、こんばんは。）

イギリスに引っ越して来る前に、イギリスに引っ越すということを話すとイギリス料理は美味しくなさそうだからかわいそうと心配してくださった方がたくさんいました。確かに、イギリス料理は美味しい！と言う人に出会った事は殆どありません。

おかっぱは運がいいのかもしれませんが、イギリスでこれは無理かも…と思ったものは片手で数えられるくらいしか当たっていませんし、それも人それぞれ好みはあるでしょうから好きな人もいるかもしれないとも思うのです。

基本的に食べ物の好き嫌いはないおかっぱですが日本にもあまり好まない食べ物もあるわけですし、人それぞれの感覚もあるでしょう。

おかっぱが若い頃、ロンドンでホームステイしたお宅のホストは料理が上手なアイルランド人でした。それはおかっぱが体験した初めてのイギリス料理でしたがしっかりと調理されたものが毎回出されました。手作りのケーキなどのデザート付きで…。

義母も料理上手でわりと時間のかかりそうな料理をご馳走してくれます。相方の妹のパートナーも料理が好きで家族が集まる時にはいつも美味しい食事を作ってくれます。

相方の叔母は料理は下手と本人は言いますが呼ばれて食事をご馳走してくれた時には非常に美味しい料理を披露してくれるので周りにもっと美味しい料理を作る人が沢山いるのでしょう。

おかっぱの個人の経験による感覚では、家庭料理はまずくないのかも知れないと思います。手間をかけて作られる料理にはまずくなる要素があまりないように思います。

イギリスの料理と言えばフィッシュアンドチップスを思い浮かべる方は多いかと思いますが、正直なところフィッシュアンドチップスはただの白身魚とジャガイモのフライですし、そこらじゅうにチッピー（人々が愛着を込めてフィッシュアンドチップス屋をチッピーと呼ぶ）があるので家庭で作って食べる人はあまり居ないのではないかと思います。

おかっぱはイギリス料理は作り方がよくわからないためインターネットを駆使してレシピを集めて「イギリス料理」を作った事が何度かあります。その度に相方が若干手直しをして調味料を足し、料理が完成します。時にはおかっぱが始めた料理を途中で奪って相方が完成させることもあります。

裏を返せば現段階では、相方なしにイギリス料理を美味しくは作れないということなので1人の時に何かを作る時は必然的に日本で作っていた何かを作ることが多くなります。

今まで食べたイギリス料理の絶対数が他のものに比べて少ないので自分の感覚の中にこれだ！という納得する味の基準がないのだと思います。

昔からあるイギリス料理以外に世の中にはモダンブリティッシュ（モダンイングリッシュと言う人もいました）と呼ばれるわりと新しいイギリス料理があるようです。これはおかっぱはまだレストランで食べたことがないのですが、非常に美味しそうですし基本的に色が地味な古典的なイギリス料理と比べるととても美しいです。

イギリス料理は本当にまずいのか…。

おかっぱは、この質問に対して「美味しい」とも「まずい」とも断言できないほどしかまだ食べていないのだろうと思います。

昨年、日本米と称する聞いたことの無いブランドの米（ヨーロッパ産）が格安で売られていて購入してみたのですが、秋田の米に慣れたおかっぱにとっては何の旨味もない残念な米でした。しかし相方はその3倍以上の値段で売られていた秋田県産あきたこまちと味の違いが解らないと言うのです。

相方も米を美味しいと判断する基準になるほどの味覚の経験を持っていないのでしょう。

また、イギリスに引越したばかりの頃に鰹だしを取ろうとしたらうまく出汁がとれず、おかっぱは納得のいかない味噌汁をすすりました。これは水が硬水だからだと思います。これも相方は日本で食べた味噌汁との違いがわからないそうで、出汁の取り方のコツを掴んだ今でもその時と同じにしか感じていないのでしょう。

まずはおかっぱも様々なイギリス料理を体験してみてイギリス料理の本質に迫りたいと思うのでした。

要するにプロが丁寧に作ったイギリス料理を食べてみたい…。家庭料理ではないイギリス料理とはどうなのか…。イギリス料理とは何なのかを語るにはまずはそこからでしょう…。

料理番組で「モダンブリティッシュ」が作られてジャッジされる様を観覧しながらまだ食べた事のない新しいイギリス料理に思いを馳せるのでした。

※写真は試行錯誤しながらおかっぱが初めて作った古典的なイギリス料理、シェパーズパイです。

おかっぱがこのブログで偉そうにイギリス料理の何たるかを語り始める日はまだまだ遠い未来になるでしょう（果たしてそんな日が訪れるのかも謎ですが…）。

へば、まんず！

（それではこの辺で！）