おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

信憑性に欠ける占い

英国のロックダウンにより、日本でとんでもない時間に活動をしている夜行性の人々と連絡を取りやすくなりました。

作家、フリーランスなどの仕事をしている友人は何故か夜型が多いように感じます。英国のロックダウンによっておかっぱの活動時間とその友人たちの活動時間が時差を越えて一致するようになりました。

 

昨日、おかっぱが秋田で数ヶ月入院していた時に知り合った文学青年(今や中年に差し掛かりつつある…)から連絡がきました。彼もフリーランスでシステム屋をしており、夜に活動をしているのでおかっぱとちょうど時間が合いました。

 

彼は「血液型占い」が大好きであり、おかっぱが自分と同じO型であるという事を気に入っている模様です。人間のタイプをたったの4種類に分類してしまう大雑把さがこの占いが信憑性に欠ける占いである事の理由のひとつであると思います。

しかし、一般的にO型がどのような性質であると言われているのかわかってしまうのが日本人です。彼は自分の血液型、O型に対して誇りを持っており、同じO型のおかっぱに共通の感覚を見出したようで血液型談義を持ちかけました。

 

その血液型談義とは、作家や偉人の血液型を作品、または伝えられている私生活から予想して当てるという血液型当てゲームでした。まずは日本の文豪、夏目漱石です。彼の作品は細かい心理描写という特徴からA型では無いのかとおかっぱが答えました。そして、きっと三島由紀夫もA型だろうと言うと彼は早速インターネットで検索して当たっている!と歓喜の声が上がりました。

彼は続けて、では、太宰治はどうだ?とおかっぱに問いかけます。確率は1/4です。確率としては難しい予想でもありません。ここではおかっぱは、あの徹底した憂鬱感からB、もしくは私生活と作品のギャップから、ABと答えました。そしてその回答はABのようでした。

エドガー アラン ポー、村上春樹、村上龍、安部公房と続き、岡本太郎、ドストエフスキー、ニーチェ、ショーペンハウアーと答えていきました。

 

彼はニーチェは秩序に胡座をかけないタイプに見えるから、A型らしい理由がないと言い、ショーペンハウアーがO型と答えたおかっぱに対して彼の作品はバランスがあるからきっと正解であろうと答えました。

ショーペンハウアーは商人の子でもあり、仮にFXをしたとしてもなかなか上手く事を運ばせそうだが、おそらくB型のニーチェはチャートの値動きを見てステップを踏んで踊りそうである…と。

 

様々な作家や偉人の血液型を当てて、勝手な想像をして、その勝率は確認出来るものにおいてほぼ9割でした。

そう考えると血液型の占いというのは誰にでも当てはまるように出来ているのではないかとおかっぱは思ったのでした。日本においてはこの血液型はこんな性格やらこんな特徴やらという先入観を幼少の頃から植え付けられ、それが少なからず頭の片隅に置かれている可能性があります。さらにはその先入観で「あぁ、私はO型だからな!」などという信憑性に欠ける思い込みでその血液型の特徴に自ら寄っていっているのではないかと思いました。

イギリスでは血液型を知らない人が多く、この血液型占い談義に花を咲かせている我々もやはりナンセンスであると鼻で笑われました。そんな相方は整理整頓や掃除が大好きなのできっとA型でしょう。

 

血液型占いとは信憑性に欠けるものの、このように日本人の間では共通のイメージを持って話題を提供してくれる変な占いなのだな…と感心したおかっぱなのでした。

 

f:id:Nanashinookappa:20200428205401j:image

写真は我が家に時々やってくる黒猫です。

猫にはO型がいないそうですが、血液型占いも当てはまらないでしょうね…。

 

へば、まんず!

(それでは、この辺で!)