おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

明るいひきこもり計画

今日はイギリスでは母の日でした。

義母にちょっとしたギフトを送ろうと準備していました。義母は一昨日、癌の手術をしました。さらに手術では取れない場所に癌があるという理由で自主的に家に篭っている状態です。

普段は元気で家族のみんなが集まればお酒も飲むのですがこのコロナウイルスの騒ぎで6週間は家に篭ると宣言したのでした。

 

おかっぱはギフトは既に用意してあり、当日に花束を用意して届けようとしていましたが相方に危ないからやめてくれと止められました。

 

確かに言われてみれば自分では何の症状もなくとも感染している可能性もありますし、玄関先で届けて帰るにしてもリスクが0とは言い切れません。

事態は深刻です。万が一ただの風邪でもひいたなら肺炎に発展するリスクのある義母です。

 

相方に言われた通り、大人しく次に会う機会を待ち、メッセージでやり取りをしました。

 

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健康に問題がなくともなるべく不要な外出は避ける事と国の方針も変わり、パブもレストランもスポーツジムもシアターも閉まり、仕事を家でできない人々は家で何か他のことをするしかなくなりました。

 

ほんの数週間の間に江戸時代にでもタイムスリップしたような鎖国が繰り広げられる世の中に変わったのです。

今日の食事、サンデーローストの材料をスーパーに買いに行って明らかに母の日用と思われるチューリップの束を自宅用に買いました。

 

母の日の花を自分のために買うとは切ないのですが、部屋の中だけでも明るい世界にしようではないかと明るい半ひきこもり生活計画を発動しました。

 

去年のこの時期、巷ではガーデニングの用品が売り出され始め、おかっぱも初めてのガーデニングにのりだしました。

今年も引越しの後でまたガーデニングをしようとは思っていましたが家の中に以前よりもスペースが増えたので部屋の中にも植物をもっと置こうと心に決めました。

 

1ポンドで何でも買えるお店、パウンドショップがブリストル村には沢山あります。おかっぱは勝手にポンド屋と呼んでいます。以前、そのポンド屋で買ってみた小さな皿が思ったより脆く、すぐに欠けたので捨てるか他に何かに使えるかと考えていたのでそれに植物を植えてみることにしました。

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何の植物なのか全くわかりませんがおそらく多肉植物と思われる植物をちぎったものを頂いたので根がつくまでこの皿に乗せることにしました。

 

他にも庭で去年育てた植物の種を採取して取ってあったので芽が出て苗になるまで部屋の中でガーデニングの準備にとりかかることにしました。

 

昨年は庭に現れたナメクジから植物(主に野菜)を守るのに必死なおかっぱでしたが部屋である程度育てたらナメクジに食べられることはないと思われます。昨年のナメクジとの戦いの件は何度も義母や相方の叔母に相談しました。断固として庭に薬品を撒くことを拒否したおかっぱのために2人とも様々な知恵をしぼってくれました。

 

母の日に義母を訪ねることもできずナメクジの件では大変お世話になりましたともメッセージか電話でしか伝えられないとは無念です。

 

この騒ぎが終わる頃には庭で植物がすくすく育っているのではないかと思います。ナメクジが居ないことが前提ですが…。

そして何日、何週間遅れるかわかりませんが改めて母の日のお祝いをしようと思います。

日本の母の日くらいにはどうにか落ち着いてくれるといいのですが、何しろ相手はナメクジと違って見えませんから手強そうです。

 

ただ、真冬の暗い時期だったらもっと人々の心は荒んでいたと思います。少しずつ明るくなって春の兆しを感じる時期でラッキーかもしれません。

様々な噂やデマが流れる世の中、せっかくなら明るいデマでも流れてくれはしないでしょうかね。

4月1日に期待ですね…。

 

へば、まんず!

(秋田弁: それでは、また!)