おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

ブリストルの冬。

どうも、おばんでございます。

(秋田弁でこんばんは。)

 

秋田からやって来たおかっぱにとっては雪の積もらないブリストルの冬はイマイチ「冬が来た」という正式な冬の訪れを感じる機会がない、ぼんやりとした冬のように感じます。

 

今シーズンは秋から急に冷え込み、雪もチラつく日があったため、冬来たねが!!(秋田弁で冬が来たではないか!の意)と一瞬思いましたがその後はただただ天気が悪く暗いだけの「ぼんやりとした冬」に戻ってしまいました。

 

おかっぱにとっては、明らかに、雪がないという事が冬をぼんやりとさせる一番の理由かと思われます。

 

この「ぼんやりとした冬」は秋田で育ったおかっぱにとってはなかなか感じることのない新しい冬のパターンです。東京の冬はもう少しシャキッとしているように感じます。

東京の冬の訪れは冬にしか吹かない冷たい風で感じていたのかもしれません。

秋田でも地域によって違いはあるのですが、おかっぱの出身地は雪が多い内陸側です。

 

今年は秋田も雪があまり降らないそうで、ブリストルのような「ぼんやりとした冬」なのかもしれません。

 

ただ、ブリストルのぼんやりとした冬でも雨が降り続けた後にコロリと天気が良くなった時にはなんとも言えない感動があります。

 

冬のブリストルで天気が良い日は決まって冷え込みます。朝8時はまだ暗く、夕方4時にはまた暗くなるブリストルの冬。

冷え込んだ朝のシャキッとした感じはなかなか気持ちがいいのです。辺り一面凍りつき、キラキラと輝いています。

仕事を終えて帰る頃にはすっかり暗くなっていますが街灯に照らされた路面はまるで満天の星空の如くキラキラしています。

 

おかっぱにとっては、ぼんやりとした冬の最中にハッキリと冬の輪郭を見せる時が天気の良い日なのかもしれません。

 

天気が良く冷えた日でも室内はもちろん暖かいので、職場で「今日はいい天気ですね。」などと地元の人々に話しかけると年配のジョークの好きな人々は「ビューティフル!今日はビキニを着て寝転べるわね!」などと言って明るい表情を見せてくれるのです。

 

まぁ、パブで雨を避けながらローカルたちと2、3杯引っ掛けるうちにひどい天気の事なんてすっかり忘れて暗い話もジョークにしてしまう人々ですから天気が悪い事くらい大したことではなさそうに見えますが…。

 

そして、ブリストルの冬がぼんやりとした冬に感じるもうひとつの理由と思われるのが花でしょうか。

秋田ではお目にかかったことがないのですが、ブリストルでは寒桜を頻繁に見かけます。日本にもありますがこんなに頻繁に見かけることはありませんでした。

去年の記憶ではこの時期から春にかけて違う種類の桜が代わる代わるに咲き、日本の花見の時期にはブルーベルが咲き始め、他の花も次から次へと開花しました。より色が鮮やかな他の花がたくさん咲くので地元の人々にとって桜は少し地味に感じるのかもしれません。

 

さて、今近所で咲いている寒桜はキンと冷えた朝にも健気に可憐な花を咲かせています。

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天気が悪かろうが、暗かろうが、ぼんやりとしていようが…どこにでも誰にでも平等に春は訪れます。

人々の天気の話題と表情が少しずつ明るくなっていくのが楽しみなおかっぱです。

 

へば、まんず!!

(それでは、この辺で!)