おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

おかっぱ頭と美容師さんと…

どうも、おはえんし。

(秋田弁:どうも、おはようございます。)

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私、おかっぱはかれこれ6~7年、いや、もっとか…?「おかっぱ頭」を維持しています。おかっぱ頭が楽だからというのが理由のひとつです。短くしておけば乾かすのに時間はかからず、寝癖がついたら洗って乾かせば元通りです。

 

おかっぱの髪の毛は日本人によくある黒髪直毛であり、日本人にとっては至って平凡な髪の毛です。パーマをかけると数日でストレートに戻り、色を変えればどんどん色は変わっていき、維持したければそれなりに手がかかります。

 

昔は散々様々な髪型に変え、いい加減もうしたい髪型もなくなりました。手間が面倒くさくなったのもあります。

 

美容師さんも国が変われば違うもので、イギリスではヘアードレッサーは日本でいうところの美容室にあたり、バーバーは男性専用の理容室です。

 

おかっぱの秋田の叔母の1人は理容師でおかっぱ頭はおよそ15分から20分で完成します。

東京に住んでいる時には美容室に行くと1時間以上かかるのでじっとしているのが苦手なおかっぱは近所の1000円カットで叔母と同じように15分から20分の所要時間で仕上げてもらい、おかっぱ頭を維持していました。

 

さて、イギリスの美容室でも同じ髪型になるのだろうか…。初めて行った美容室は家の目の前にあるオバチャン美容師が二人いる美容室でした。

 

髪型のオーダーをしたところ、オバチャンはここを切った方がスッキリすると色々始めたのでこの際好きにさせてみようと思い、最終的にはちょっと長めのショートカットになりました。所要時間は1000円カットと変わらず。お値段は16ポンド。※チップは別途。

 

確かにスッキリして小綺麗にはなりました。

しかしなんだか落ち着かず結局元のおかっぱになるくらいの長さまで待つことになりました。

前髪は真っ直ぐ切られたはずでしたが帰宅してから真っ直ぐでは無いことに気が付き自分で揃えましたがそれはそれでなかなか楽しかったのです…(笑)

 

そして次は別の美容室も試してみようと別の近所の美容室へと行ってみたのです。

その美容室では20代前半の若い美容師さんが担当し、丁寧で30分程の所要時間でした。日本で美容師さんが切るのと全く変わらない仕上がりでした。更にはなんだか高級感たっぷりのスタイリング剤を振られおかっぱの髪の毛はツヤツヤのピカピカになりました。お値段は40ポンドほどで美容師さんの接客もきちんと教育された雰囲気でした。「次は私を指名してね」とカードも渡されました。

 

ギリシャ旅行中にも宿泊した近所の美容室を試してみました。

ギリシャの美容師さんはフレンドリーでした。英語があまり通じなかったので写真を見せて意思疎通。確か11ユーロか12ユーロだったかで写真とほぼ同じように切ってくれました。ギリシャの思い出に私の事をたまに思い出してね!と名刺もくれました。(カタコトの英語でしたが英語が母国語でない者同士の推測で、おそらくそう言いたかったのであろうと…)

 

イギリスでは月に1度は髪の毛を切りたいのでコストカットと近いからという理由と予約なしでフラリと行って済むという理由でオバチャンの美容室の方に行くことの方が多いのですが、最近出会った日本人の美容師さんのお宅にお邪魔する機会があり、出張する時のお値段で髪を切って貰うことになりました。

 

日本人の美容師さんが髪を切り始めると同時に他の3件とは違うそれはそれは懐かしい音がしたのです!

 

日本の美容師さんや理容師さんが切ってくれる時のあの音でした!

 

それまで気が付かなかったのが不思議なくらいですが、オバチャン美容師さんやもう1件の美容師さん、そしてギリシャの美容師さんの髪を切る音と明らかに違いました。

 

懐かしい音がする!!と言ったらどうもハサミが日本のハサミだったらしいのです。

イギリスの美容師さんが使うハサミよりとってもよく切れるのだそう。

 

おかっぱはこれまで特にホームシックになることも無く時々恋しく思うのは食べ物くらいで済んでいますがこの音の懐かしさは格別でした。とはいえインターネットでいくらでも日本語に触れる事ができる時代。やはりホームシックになるようなことはないのですが…。

 

日本にはあってイギリスにはない音、イギリスにはあって日本にはない音、ギリシャにはあってイギリスにはない音、そしてその逆も…。

 

それぞれの音がその場所に長く居れば居るほど知らない間に馴染んで細胞に染み込んでいるのではないかと思います。

思いがけずハサミの音で懐かしい気持ちになったおかっぱでしたが、その音が日本の音だとは日本にいる間は全く思いもしなかったのでした。

 

次に旅行に行く時にもまた違う国の美容室を試してみようと思います。

音の違いもあるかもしれませんし、美容師さんから国民性も見えてきそうです。

 

へば、また〜!

(それでは、また)