ブリストルの春
初めての海外生活の記録でも付けようと始めたブログですが、日常生活にかまけてまるで更新をしていない幽霊ブログでございます。どうも、こんにちは。
イギリス、ブリストルは日没もすっかり遅くなりました。気がつくと、おかっぱが初めてイギリスを訪れた時と同じ時期になりました。
5月上旬から6月の上旬までロンドンに滞在しましたが1度も雨を見ることなく1ヶ月を過ごしたのでした。雨ばかり降る国イギリス!というイメージを様々な人にたたきこまれて訪れたイギリス。
イギリスは雨が降っていない時はいつも曇っているというイメージすら全く残らずに帰ったのでした。
引っ越して半年以上、いや、それ以上経った今はわかります。いつも曇りでもいつも雨でもないのですよね…。変わりすぎる天気。雨と晴れと曇りが1日に何度もドラマティックに変化する。それがイギリスの天気という印象にすっかり変わってしまいました。
さて、イギリスではブルーベルが春を告げるお花と聞いて以来、見たこともないブルーベルに想いを馳せていたおかっぱですが…。
相方にブルーベルが咲いたらブルーベルフィールドを見に行きたい!と冬の間ずっと言い続けていました。
ある日、相方と一緒に帰宅したらブルーベル咲いているじゃない!と言うではありませんか。
見たこともないブルーベルですから毎日見ていてもそれがブルーベルとは思いもしなかったのでした。
しかもその数日前にブルーベルじゃない?と言って相方が指さしたのは「ムスカリ」だったので信用度は小さじ半分程度でした。
本当にブルーベルかと調べたらどうも本当にブルーベルのようでした。しかし、イギリスの春を告げる花であるイングリッシュブルーベルではなく、園芸用に売られているスパニッシュブルーベルのようでした。
葯の部分が紺色、茎が直立していて茎の両側から花が出ているのがスパニッシュブルーベルなのだそうです。
ちょっと違ったようですが、ブルーベルには違いないということで相方の植物の話に対する信用度は大さじ2杯分くらい大幅にアップしたのでした。
そしてその数日後、買い物に出かけると車に乗せられ出かけたのに街からどんどん遠のくので不審に思っていたらブルーベルを見に行くぞ!と言う相方。
到着したのはノースサマセット。そして車を停めた場所には牛がいました…。
一瞬、ブルーベルはやめて牧場に変更したのかと思ったらブルーベルフィールドの入り口には車が入れないためでした。
牛に見守られながらブルーベルを探しに自然保護区へと入っていきました。
途中、馬にも遭遇…。
ホワイトアネモネが咲く森を進んで10分程で念願のブルーベルに初対面しました。
イングリッシュブルーベルはお辞儀をしたように先端が垂れています。葯の部分は調べた通り、クリーム色です。
まだ満開ではありませんでしたが可憐な美しいお花でした。ラベンダーブルーのお上品な色です。
カメラの性能と腕がイマイチでブルーベルフィールドの一面の青が上手く写らなかったのですが、本物はまさに青い絨毯のようでした。
日本のお花見とはちょっと違いますが森をお散歩するのがイングリッシュブルーベル版のお花見のようです。途中春の訪れを見に来た人と何人もすれ違ったりお話したりしました。
挨拶を交わした家族連れがワイルドガーリックも見るといいとオススメしてくれました。
葉だけを見たら行者にんにくかと思いましたがなんだか花が違うようでした。
ワイルドガーリック畑はにんにくの香りに包まれていました。にんにく畑と同じです。
おかっぱはこのお散歩中に秋田村出身の血が騒ぐ発見をしてしまいました。好物の山菜、「わらび」を発見してしまったのです。
身がしっかりとしたわらびに見えます。
しかし、ここは自然保護区。悲しいかな取ってはいけません。
わらびがイギリスでも食べられる可能性を知れただけでもおかっぱは満足でしたが…。
来年は自然保護区ではない私有地でもないどこかで山菜採りをしたい!という新たな春の目標も出来ました。
ちょうど同じ頃、近所では八重桜も満開でした。2月頃に桜と思われる花が終わったのですが、違う種類と思われる桜が咲きました。
それも日本人のDNAを呼び起こすようで通りかかる度に立ち止まって眺めていました。
ブルーベルが満開になったころ、玄関先にはブルーベル(スパニッシュ)に混じって白いブルーベルも咲きました。ホワイトブルーベルと呼ばれているようです。
2月頃から少しずつお花が咲き始め、ブルーベルが咲いた後は様々なお花が次々に咲き始めました。
ブルーベルが咲いたら春というのが納得できました。
イギリスの春の訪れの初体験でした。
へば、まんず!(秋田弁:それではこの辺で!)