おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

薬局のオンラインサービス

英国もロックダウン4週目に突入しました。

COVID-19の騒ぎが深刻化する前におかっぱの登録するGP(何か医師に診てもらいたい症状が発生したら行く医院)からメッセージが届きました。

まだ深刻な状況ではありませんが、感染症が懸念される症状がある場合は病院に来てはいけませんというメッセージです。

 

それからわずか1週間で国内の状況は瞬く間に変わり、その2週間後にはGPからトリアージを行っているため、GP側が依頼しない限りGPへは来ないようにしてくださいというメッセージが届きました。

そこから1週間、いよいよ事態も深刻になり、ロックダウンに突入したのでした。

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おかっぱは持病があるため、処方薬が必要なのですが病院や薬局は大変な時期であろうとオンラインでオーダーし、家に届くというサービスを利用する事にしました。

 

初めて使うサービスなので、まだ向こう3週間は持つであろうと思われる時期にオーダーしたのですが、待てど暮らせどやって来ないのです。通常であればGPでオーダーして約3日ほどで処方箋が仕上がり、それをピックアップして薬局に持っていくのですが、1週間目にして何かが違ったのではないかと不安になりました。GPも薬局の問い合わせの電話番号も全く繋がらず結局両方へ行くことになりました。

 

そこでも事情を説明したのですが問い合わせの電話番号を渡されただけで結局たらい回しになってしまいました。問い合わせの電話番号へ何度も電話をして解決したかと思われましたがそこからまた1週間、全く届く気配はありません。いよいよ処方薬の残りも数える程となり、いざとなったら薬をわずかずつセーブして切れた場合に備えるべきか…というプランも練りました。

 

しかし、医師も看護師も鬼ではあるまいと再びGPで処方箋を出してもらい、それをピックアップして薬局へ持っていくという方法があるのではないかと思い、またGPへ電話をしてみました。

 

ここまで追い詰められるとマイペースなおかっぱも必死です。病院へも薬局へも行かなくて済むようにと思ったのに、既にどちらも行きました。電話も何度もかけました。このまま処方薬が切れたら倒れて運ばれるかもしれません。病院は今、忙しいですよね?だから緊急の処方箋をください…。

 

かくして緊急の処方箋、emergency prescriptionを次の日に貰えるように手配したおかっぱ。GPに処方箋を取りに行かずに済むように直接薬局へ処方箋を送って貰えることになりました。

散々電話をしたりメールを送ったりした苦労もまるでなかったかのように一瞬で解決…。やれば出来るではないか…。

そうこうしている間に「残念ながらあなたのオーダーは次の理由により完了できませんでした」というオンラインオーダーのキャンセルのメールが届きました。

 

別の処方箋がなかったら流石におかっぱもクレーマーと成り果てて鬼のように苦情の電話をかけまくっていたと思われます。

次の日に念願の処方薬を手に入れ、自宅に戻りホッと一息つきました。

 

すると玄関のドアをノックする音が…。

まさか…と思い玄関のドアを開けると郵便屋さんが数メートル離れて玄関先の荷物を置いた場所を指さしました。

 

あれだけ苦労しても届かずキャンセルになったはずの処方薬が届いたのでした。

 

終わりよければ全てよし…。

向こう4ヶ月分の処方薬を手に入れたおかっぱは、笑いが止まりませんでした。

 

相方もこの一連の問い合わせ作業に協力してくれていて、薬局やGPに行く時には車で連れて行ってくれていました。この荷物が届いた事を相方に伝えると、「こんな国最悪だ〜!!日本ならハラキリじゃないのか!!」と叫びを上げました。

 

どうも日本を若干誤解しているような相方を前に、また笑いが止まらないおかっぱなのでした。

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へば、まんず!

(秋田弁: それではこの辺で!)