おら、イギリスさ行くだ

田舎からイギリスのブリストルに引越しました。

レット・イット・ビー

どうも、こんにちは。

 

おかっぱの職場に以前も訪れたクライアントさんが再びやって来ました。

一見、派手な感じではありますが、オシャレで美人な中年女性です。性格は穏やかそうですが、明るい方でいつも幸せそうな雰囲気を纏っています。

 

職場に入ってくると元気だった?会えて嬉しいわ〜!と駆け寄ってきました。

 

3日前にお誕生日だったそうで、年齢を聞いて驚きました。思った以上に年齢が上でおかっぱの母よりも年上でした。中年というより老年に近いかも知れません。

歳をとってもこの方のように好きな服を無理せずに自然体で着て、好きなことを歳を理由に諦めることもなく楽しむという姿勢は素敵な事だと思います。初めはそんなに年上とは思いもしなかったのですが…。

 

その女性とあれこれとお話ししているうちに、「あなたに見せたい写真がある!」と言って携帯電話で写真を見せてくれました。

 

そこに写っているのは若い男性でした。その女性、ボーイフレンドが年下と以前教えてくれたのでずいぶん年下そうではありましたがその彼かと思って聞きました。

すると30年前の彼女の姿なのだと教えてくれたのです。

 

彼女は以前は「彼」だったのです。

 

かなり身長のあるモデル並みのスタイルの女性ですが言われてみれば骨格は結構がっちりしているようにも見えます。

 

8歳の頃に何だか周りと違うと気が付き始め、長い間周りの人々にそれを隠し続けて辛い思いをしたそうです。

今はその頃よりもずっと幸せなのだそう。

あるべき姿にようやく戻ったという感じなのでしょう。

 

そして頭の中にふとビートルズのLet it beが流れました。Speaking words of wisdom, let it be...

 

 

おかっぱに何故突然そんな話をしてくれたのかわかりませんが、なんとなくあるがままに暮らすべきという年長者からのメッセージに思えたおかっぱなのでした。確かに無理して別の何かになろうとしてもいい事はなさそうです。

 

すぐ都合のいいように解釈するおかっぱ。先日から考えていたギャラリーのオファーを受けることにしようと決めたのでした。

時間があれば二つ返事で受けることにしたであろうオファーですが、展示までの時間が少ないのです。

おそらく、直近の展示の空きスペースを埋めたいのだとは思いますが、この国に引越してからきちんとした展示の機会がなかったおかっぱは、描いたら描きっぱなしの放置で展示できる状態にするまで若干の手間が必要です。

おかっぱはイラストの仕事の依頼を受けて進めている最中であり、他にもアルバイトと仕事を掛け持ちしています。

展示に必要なフレームなどを用意して会場に搬入して展示が出来る状態まで持っていくシュミレーションが頭の中で行われました。

 

かなりドタバタするスケジュールです。

しかし、大好きな絵を描いてそれを展示してくれる場所があるとはなかなか幸せではないか。

 

その女性のウキウキわくわくしながら人生を過ごす何かが伝染したのでしょう。

 

この国に来て初めての展示。楽しそうではないか!

※厳密にはブリストル村に引越して来てからすぐに入ったたアートクラブの展示に一度参加させてもらったのですが、展示というよりは発表会のようなものです。

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©️2020 Nanashinookappa

とりあえず、あるがままに行くしかありません。先の事はわかりませんが、目の前に現れたものを選択しながら自然体でいくしかなさそうです。

 

秋田村からブリストル村にやってきたからといって突然おかっぱが変わるという事はなさそうですから。

 

おかっぱは子供の頃に、父がよくビートルズを聴いていたので意味もわからずよくビートルズの歌を歌っていました。実はおかっぱはビートルズのファンではありません。しかし、このLet it beを口ずさみながら帰宅し、なんて素敵な曲なのだ!と今更ながら感動したのでした。

 

へば、まんず!

(それでは、この辺で!)