イギリスで和食を食べる
どうも、こんにちは。
イギリスで日本の食べ物が恋しくなってホームシックになるのではないかと心配していた引越し前。
ありとあらゆる恋しくなりそうな食べ物をありったけ食べてから引っ越して来ました。
しかし、いざイギリス、ブリストルにやってきて気がついたのはイギリスでも日本の食べ物は作れるのでそれが原因でホームシックになることはなさそうだという事です。
(※厳密には日本で食べていたものと似ている食べ物です。作る人が同じなので調味料の違いはあれど大きな変化はありません。)
転ばぬ先の杖とはよく言いますが、転ぶ予定もなかったのに余計な心配をしました。
ロンドンあたりには日本の食材店もあり、ナマモノでなければ日本に比べるとちょっとお高いのですが通販で買うこともできますし、ロンドンのような大都市には美味しい和食屋さんもきっとあると思います。
ブリストルでは日本の食材の醤油、海苔、酢、わさび、みりん、パン粉などは普通のスーパーでも買えますが、日本と同じものを買うためにはアジア系のスーパーに行かなくてはなりません。
おかっぱは免許はあるものの引越し以来ペーパードライバーに逆戻りしたため相方が車で連れて行ってくれない限り近所のスーパーで買えるもので済ませたいのです。
以前、大根が食べたくなり、チャイニーズのスーパーで大根を買いました。その大根、煮てしまえばほとんど味は変わりませんでしたが大根おろしにしたら何だかイマイチで日本の大根とちょっとだけ違う気がしました。
先日、いつものスーパーで買い出しをしていると普段はそこにないお魚が売っていました。カレイです。既に三枚におろされてあり、頭も骨も取り除かれてフィレになっていました。カレイを見た瞬間、心はカレイの煮付けで一杯でした。しかも、半額以下のシールが貼ってありました。好条件です。
ところが、チャイニーズのスーパーに行かないと大根は買えません。バスに乗れば15分くらいで着くのですが、他に用事のある時ならまだしも大根たかが1本のためにバス代4ポンド50ペンスを支払うのは何だか腑に落ちません。
大根おろしはなくてもいいと妥協してそのカレイのフィレを買ってきたのでした。
そして、帰宅してラディッシュをおやつに食べながらひらめいたのです。
ラディッシュをおろせばいいじゃないか。
かくして、カレイを煮ながらラディッシュおろしを決行したおかっぱ。何ともファンキーなピンク色の大根おろし、いえ、ラディッシュおろしが完成したのでした。
さて、そのお味はといいますと、これが以前チャイニーズスーパーマーケットで手に入れた大根よりもおかっぱが求める大根おろしにより近いお味だったのです。
新しい発見でした。色はかなりポップですがそれもなかなか愛嬌があって可愛らしいとも思えてきました。
今までラディッシュを散々食べているのに何故こんなに発見が遅れたのか不思議でなりません。
日頃、日本の食べ物に関してはないものは作ればいいし、作れなければ諦めれば良いと思っているおかっぱ。大根おろしに対する執着心(愛?)が少し欠けていたのでしょうかね…。
果たしてこのファンキーな大根おろし、今まで記憶に染み付いた大根おろしのあるべき姿を塗り替えて代役として永遠に活躍していくことになるのでしょうか。
色とは食べ物にとってどれ程重要な要素なのでしょう。人それぞれ感覚は違うとは思いますが、紅しょうがを作ってみた時に赤くないと何だか紅しょうがの名前に泥を塗るようで申し訳なく思い、ビートルート(ビーツ)で色をつけたのでした。
とても鮮やかな紅しょうがが完成しました。
まるで着色料を使用したかのような鮮やかな紅しょうが…。
着色料を使用せずにしかも、近所のスーパーで手に入れたものでアンディーウォーホル並のポップカラーが実現するなんてなかなか粋ではないか…とピンクの大根おろしとビートルートに若干の愛着を感じ始めたおかっぱであります。
前回に引き続き食べ物の話ですが、ここのところ天気が悪いせいか食事が楽しみで仕方ありません。
次回もまた食べ物の話になるかもしれません(笑)。
へば、まんず!
(秋田弁:それでは、また!)