真夏のストーン・ビュー
ロックダウンの間に散歩で訪れたStanton Drewのストーンサークル。ストーンサークルのゲートが閉まっていたため遠くから見つめただけに終わっていました。
ロックダウンが緩和されてほとんどの店が通常通りに開いたので再びストーンサークルを見るべくStanton Drewを訪れました。おかっぱが住む地域から車で10分から15分程度で行ける、一番近いストーンサークルです。ブリストルの市内ではないのですが、ブリストルと同じポストコードで同じ地域の括りです。
イングランドには316ものストーンサークルがあるのだそうです。ストーンヘンジもストーンサークルの一種ですが、まだまだ謎が多い場所のようです。
Stanton DrewのストーンサークルはThe Great CircleとNorth East Circle、South West Circleの3つのサークルの集合で構成されています。その近くにThe Coveという3つの石の遺跡があります。
以前も見る事が出来たThe Coveという3つの石は、花嫁と花婿、そして踊り子という言い伝えがあるそうです。結婚式のゲストが日曜日に踊ったために悪魔の怒りにふれ、石にされたという言い伝えを以前訪れた際に会った村人のおじいさんが教えてくれました。
The Coveの3つの石
人間が言語による記録を始めるずっと前に誰かが何かの目的でそこに設置したのだとは思いますが、実際の目的は長い間研究されても謎のままというのはなかなかロマンがある気がします。ストーンヘンジについては偶然にしては出来すぎている天文学的要素の盛り込まれた配置になっているとの見方もあるようですが、こじつけでは無いかと意義をとなえる学者もいるのだとか…。
仮に天文学に詳しい人物が建設にかかわっていたとして、紀元前2000年以上も前に太陽の登る位置や動きなどを正確に計算し、それをストーンサークルの配置に取り込んだとしたら一体どんな道具を使ってそれを実現したのか気になるところではあります。
The Great Circle 側から見たNorth East Circle
おかっぱがアルバイトをするパブで一緒に働く少年とストーンサークルやストーンヘンジの話をした際に、彼はエイリアンが運んできたに違いないと言っていました。しばらくはイギリス人が大好きな冗談かと思って聞いていましたが、80パーセントくらいは本当に信じているようでした。
そう考えると、このStanton Drewの遺跡も言い伝えとして残されているのは通常では考えられないような「悪魔」の仕業ですから、人間がこの地で生活をする以前に何者かがこの地に配置し、人間が現れた時にはもう既にそこにあったと考えると納得できるという意見も頷けるような気がします。
North East Circle
英国では珍しい程のお天気と暑さに見舞われたこの日、近場に観光に出かけようとする人々がもっといてもいいのではないかと思うほど辺りに人はおらず、時々見かける人も観光客風ではありませんでした。
North East Circleの位置から見たThe Great Circle
ストーンサークルの規模としてはAveburyのものよりは小さいのですが、周りに人がいないのでゆっくり心ゆくまで石と触れ合える穴場のようです。
ストーンサークルのゲートの横には集金箱が置いてあり、1人1ポンドの入場料を入れるように書いてありました。相方の分と合わせて2ポンドを探しているところに、近くの家から出てきた人が「正直ものだ」と言って笑っていました。
たったの1ポンドで気が済むまで居られて放牧されている牛とも触れ合えるのでなかなかお得だと思うのですが…。
North East Circleの一部
とは言え、猛暑のなか牛と触れあう気持ちはまるで起こらず、石と触れ合うだけで大満足して帰路に着いたおかっぱと相方でした。
素敵な雰囲気のあるStanton Drewのストーンサークル。きっと季節によってもまた違った表情を見せてくれると思います。
South West Circleの一部
へば、まんず!
(秋田弁: それでは、この辺で!)